いよいよ紅葉のシーズンを迎えつつある日本列島ですが、旅行サイト大手
T社がこのほど「行ってよかった!紅葉の名所ランキング2016」を発表
しました。このランキングは今年から始まった企画のようですが、栄えある
第1回トップは京都東山の永観堂が獲得しました。2位には青森県の
奥入瀬渓流、3位はやはり京都の東福寺通天橋がランクインしています。
では20位まで一挙公開です
1位 永観堂(京都)
2位 奥入瀬渓流(青森)
3位 東福寺通天橋(京都)
4位 清水寺(京都)
5位 立山黒部アルペンルート(富山・長野)
6位 安芸の宮島(広島)
7位 千畳敷カール(長野)
8位 仁和寺(京都)
9位 なばなの里(三重)
10位 金閣寺(京都)
11位 上高地(長野)
12位 高台寺(京都)
13位 松島円通院(宮城)
14位 旭岳(北海道)
15位 南禅寺(京都)
16位 高千穂峡(宮崎)
17位 新宿御苑(東京)
18位 嵐山(京都)
19位 三千院(京都)
20位 尾瀬(福島・栃木・群馬・新潟)

一見して京都の紅葉が圧倒的に支持されていることがわかります。
20か所中9か所を京都が占めています。また寺社仏閣などの人文景観
の中にある紅葉と、山や渓谷などのような自然景観の中の紅葉がちょうど
拮抗しているところに日本人の美意識のバランス感覚を見るような気がします。

ここにランクインされた場所はほとんど皆さんもご存知のスポットばかり
だと思います。そこで中でも少しマイナーな場所をピックアップしてみると。。

第7位の千畳敷カール。長野県の駒ケ根市と宮田村にまたがる中央アルプス
のど真ん中、宝剣岳の直下にあります。カールとは、高校時代に地学で勉強しま
したよね。氷河圏谷(ひょうがけんこく)と訳されていますが、2万年以上前の
氷河期に氷河によって削り取られたお椀型の地形をいいます。千畳敷カールは
標高2,500メートルにあるいわば別天地。かつてはアルピニストだけが立ち入る
ことを許された聖域でしたが、現在は駒ケ岳ロープウェーが設置されたお蔭で一般の
観光客も気軽に訪れることができます。高山植物の宝庫でもあり、ロープウェー
の終点千畳敷駅から一周40分の遊歩道が整備されていますので可憐な草花を
まじかに観察することができます。ちょうど今が見ごろの紅葉はダケカンバや
ナナカマドなど色鮮やかな赤が中心になって燃える秋を演出しています。

9位のなばなの里は三重県桑名市の長嶋温泉にあるナガシマリゾートの一施設
で花をメインにしたテーマパーク。ここの自慢は冬期間に実施される国内
最大級と言われるイルミネーションです。プロジェクトマッピングによる
光の投影ではなく、すべて実際のLED電球によって照らし出されるライトアップは
圧巻の美しさと評判を呼んでいます。