大手旅行会社のシンクタンクがこのほどシニア世代のライフスタイルと
旅行に関する調査を行った。団塊の世代(66歳~70歳)と、その上の
世代(71歳~79歳)が対象で「今後お金や時間を使いたいこと」のトップ
は「家族とのお出かけ(宿泊)30.9%」、2位が「家族とのお出かけ(日
帰り)20.7%」だった。3位が「貯蓄や投資19.7%」であることを考える
と家族との旅行やレジャーに対する指向が高いことがわかる。

一方旅行や外出の頻度が減った理由をあげてもらうと「お金がない54.5%」
「同行者がいない13.2%」「計画の準備が億劫になってきた11.3%」が三大
阻害要因となっている。また当然のことながら高齢者になるほど健康への不安が
増加している。この結果を逆に取れば「経済的な余裕が」今より増し、「健康」
で、「同行者が」いて、「計画の準備を担ってくれる」人がいれば旅へ出たい
という気持ちが強くあるのでシニア旅行のパワーを復活させることができるの
ではないだろうか。

また旅先としてどんな場所へ行きたいか、との問いに対して、女性が「まったく
新しい場所へ行きたい」と考えていて未来志向なのに対し、男性は「好きな場所を
何度」も訪ねたり、思い出の土地を再訪したい、という過去回帰型が多いという分析
もあって興味深い。